読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

塩D日記

2児の父、四十路おじさんの日記です


広告

保育園に遊んでくれない子がいるらしい4歳娘と、小説『拳の先』(角田光代)

f:id:shiodaifuku:20160520035604j:image

4歳娘が、アニメ好きになる傾向があり、それ自体は悪くないと思うのですが、見たいとなったら聞き分けがなくなるので、ここはいっちょ父親の背中を見せるか、と本を買ってきました。

漫画でなく、字ばっかりの本。僕が本を読んでれば、娘も真似するかなと思って。選んだのは、以前読んだ角田光代さんのボクシング小説『空の拳』の続編である『拳の先』です。


このシリーズは、出版社に勤める那波田空也(なわたくうや)と、プロボクサーであるタイガー立花こと立花望(たちばなのぞむ)、同い年のふたりの関係を軸として描かれます。

空也は酔っ払うと言葉づかいが女性っぽくなる弱々しい青年で、子供の頃から小説が大好き。文芸を志して憧れの出版社に就職するのですが、配属先がまったく希望しないボクシング雑誌となり、取材者として立花に出会います。

立花は、空也よりはもちろん大幅に強く、いろいろワケありで引きつけられるキャラクター。

僕はどちらかというと、断然空也タイプですね。前作『空の拳』がおもしろかったので、娘に「父親の背中を見せたるか」と思ったとき、まっさきに『拳の先』を買おうと思いました。

本作は2016年3月に発売され、そのことは知っていたんですが、我が家はちょうど同じタイミングで引越しを決意し、僕は本をたくさん処分したので、しばらく本は買うまいと考えていたのです。でも、父親の背中を見せるには必要でした。

読んで、今の僕とつながったのは、『拳の先』で登場した新キャラクターである小学生男子、ノンちゃんです。立花のファンで、同じボクシングジムに通い始めますが、運動神経は悪く、空也は彼に、昔の自分を見るようなところがあります。

なぜ僕が、ノンちゃんに思い入れが強くなったかというと、娘が妻に「保育園で遊んでくれない子がいる」と言ったそうで、なかなか子供の世界も難しいんだな~と思ったため。

我が家は、別々の保育園に通っていた4歳娘と2歳息子が、一緒の園に転園できることになり、4月に新しく通う園の近所に引越しました。送り迎えの際に見る印象では、ふたりとも今の保育園になじんでいる様子ですが、年齢別でひとクラス30人ほどの認可保育園。そりゃ中には相性の合わない子もいるよな、と思った次第です。

子供のほうが、建前とか考えなさそうだから、シビアだよな、なんて思うのは、子供に失礼でしょうか。まあ、どうにか父親の背中を見せているつもりで、娘と息子を導いていけたらと思います。

『拳の先』、全体的に弱者、普通の人の物語で、おもしろかったです。

拳の先

拳の先

 
空の拳 上 (文春文庫 か 32-12)

空の拳 上 (文春文庫 か 32-12)

 
空の拳 下 (文春文庫 か 32-13)

空の拳 下 (文春文庫 か 32-13)