読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

塩D日記

2児の父、四十路おじさんの日記です


広告

岩本薫のショーケースのような小説ではないだろうか!? 『中目黒リバーエッジハウス ワケありだらけのシェアオフィス はじまりの春』

f:id:shiodaifuku:20170403230035j:image

書店で、覚えのある作家名を、意外な棚で見かけました。岩本薫さんは、ボーイズラブ小説のイメージがあるのですが、「集英社オレンジ文庫」というライトノベル寄りのレーベル(なのだろうか)で、男同士の恋愛ではない小説『中目黒リバーエッジハウス ワケありだらけのシェアオフィス はじまりの春』を、3月に出してらっしゃいました。

 

正直な話、岩本さんの小説、これまで一冊も読んだことがありませんでした。今考えると、著作がとても多く、かつさまざまなテーマ(日本が舞台、海外が舞台、貴族、マフィア、やくざ、ファンタジーなどなど)があり、ちょっと掴みどころがない印象を抱いていたのかもしれません。そこで、よしこれを読んでみよう、と手に取った次第です。

主人公は、クリエイティブディレクターに憧れて青森から上京。大学卒業後は小さな広告代理店に勤めるも、社畜生活を送る27歳。いくつか年上の女性に片思い中です。すなわち、ボーイズラブではありません。

ただ、主人公の憧れの人や、タイトルにあるシェアオフィスのオーナー(父親日本人、母親イギリス人のイケメン)、また仕事でチームを組む同い年のメガネをはじめ、魅力的な男性が数多く登場するので、彼らとの関係性にニヤニヤすることもできます。なお、表紙の右端にいる女性も、仕事のチームの一員です。

この作品を読んで僕は、これは岩本薫さんの多彩な魅力を詰め込んだ、ショーケースのような小説なのでは、と思いました。いや、これ以外の作品を読んだことないので、予想ですが……。

なお、レーベル「集英社オレンジ文庫」が、ライトノベル寄り(ちょっと僕に知識がないため、区分けがよく分からない)のためか、文体が軽めで、そのあたりがひっかかる人もいそうだとは思いましたが、起承転結、伏線&回収、キャラの関係性のおもしろさ、続きを感じさせる終わり方など、整っていて、僕はとても楽しく読めました。続きが出たら、買っちゃうと思います。

中目黒リバーエッジハウス ワケありだらけのシェアオフィス はじまりの春 (集英社オレンジ文庫)