塩D日記

2児の父、四十路おじさんの日記です


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広島カープ優勝と、小説『エンジェルボール』(飛騨俊吾)

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プロ野球チーム「広島東洋カープ」が、2016年度のセ・リーグを制覇! なんてファンっぽい出だしですが、今年の広島が強いなんて知ったのは、ほんの1週間くらい前の僕です。


書店で何か面白そうな本ないかな、と探していて、目についたのが平積みにされていた小説『エンジェルボール』全4巻。うだつの上がらない41歳のおっさんで2児の父である寺谷和章が、「思いのままに飛んでいく魔球」を天使に授かり、42歳で広島カープからプロ野球デビュー、勝ちゲームの最後に登場する抑えのピッチャーとして活躍し、日本一を目指すファンタジー小説です。

くしくも僕も今年で42歳。また寺谷と同じく2児の父でもあり、シンパシーを感じて、1巻だけ買いました。すると、むちゃくちゃ面白い!! その後、一気に4巻まで購入して読了。その次の日に実際のカープがセ・リーグ優勝しました。いいタイミングで読んだな~。

この小説の一番のポイントはやはり、天使に授かった魔球「エンジェルボール」です。ファンタジー小説、久しぶりに読みました。前に何を読んだか思い出せないくらい久しぶり。魔球のおかげで、42歳のおっさんがプロ野球選手の度肝を抜き、読者は愉快痛快になれる娯楽小説って感じでしょうか。

ただ、魔球「エンジェルボール」でバッターをバッタバッタと斬り伏せまくるかというとそうではありません。エンジェルボールには投げることができる球数に限りがあり、またキャッチャーが捕球できない球は野球として成立しないので、投げるのは主に時速160キロ台の直球。

天使、魔球、そして悪魔と契約したライバルの存在以外は、現実感のある物語が繰り広げられます。まあ、42歳のおっさんが、魔球の球数制限を気にしながら、魔球以外の自力でもプロのバッターと勝負するというのは現実離れしていますが、そこはファンタジーということで。

あと、家族や人間関係の物語であるという点も面白かったです。特に、主人公の寺谷と、彼の息子たちの関係が描かれる場面。同じく今年42歳2児の父の僕としては、とても感情移入できました。

1巻を読んでいたときは、登場人物出しすぎじゃないか? とも思ったんですが、野球って、多くの人がいろんな場所で観戦して楽しむので、寺谷の勝負の瞬間が、さまざまな人の視点で描かれるのを読んで納得。多くの登場人物が徐々につながっていって、エンディングへ……。

さあ、42歳おっさんは、カープを日本一に導くことができるのでしょうか!? そして、実際のカープは?? プロ野球を気にしなくなって久しい僕ですが、今年はちょっと、ノレそうです。

エンジェルボール1 (双葉文庫)

エンジェルボール1 (双葉文庫)

 
エンジェルボール2 (双葉文庫)

エンジェルボール2 (双葉文庫)

 
エンジェルボール3 (双葉文庫)

エンジェルボール3 (双葉文庫)

 
エンジェルボール4 (双葉文庫)

エンジェルボール4 (双葉文庫)