塩D日記

2児の父、四十路おじさんの日記です


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四半世紀を経て家庭裁判所に合点がいく、小説『チルドレン』(伊坂幸太郎)を読んで

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4歳娘に父の背中を見せるべく、字ばっかりの本を読み始めました。1冊読み終えたので、次は何にしようかと書店を訪れて買ったのが、伊坂幸太郎さんの小説『チルドレン』。春に続編(なのかな?)の表紙イラストが使われた広告を電車でよく見ていたので、「ああこれなんか見たことあるわ」と手に取りました。


5作の短編が収録されており、それぞれメインの登場人物や舞台が一緒だったり、少しずつ共通している「短編集のふりをした長編小説」(巻末の解説に書かれていた)です。

各作品、日常で起きる出来事や事件が、推理小説仕立てで進んでいくといったスタイル。最初に収録されている、主人公たちが銀行強盗事件に巻き込まれる話『バンク』を読んで、中学のときに国語の教科書に出てきた星新一さんのショートショートを思い出しました。

ゆるくて、オチに向かって伏線が張られている感じ。正直「今読みたいのはこういうのじゃないんだよな~」と思ったんですが、父の背中を見せるべく読み進めると、とてもおもしろかったです。

メインの登場人物は、破天荒キャラの陣内、彼の友人である鴨居、『バンク』で出会って友人となる盲目の青年・永瀬、その彼女の優子、陣内が家庭裁判所に勤めている時代の話に出てくる後輩の武藤。

最初の『バンク』では大学生だった陣内が、表題作『チルドレン』と『チルドレン 2』では家庭裁判所で、良くないことをした子供や親と接する家裁調査官になっています。堅そうな職業と、破天荒な陣内とのギャップが、物語の面白味です。

描かれる家庭裁判所での場景を読んで、僕は思い出したことがありました。僕が15歳くらいのとき、母親の親しい友人の女性が、うちに来て話していたことです。中学生である彼女の息子が、問題を起こして補導され、家庭裁判所に行ってきたのだとか。

僕は同じ部屋でテレビを見ていて、その会話の部外者でしたが、耳に入ってきてしまい、「家庭裁判所ってどんなところなんだろう? おばさんと○○ちゃん(補導された子で、僕はちゃん呼びしていた)、裁判されたのかな」などと思っていたのですが、ツッコミづらい雰囲気もあり、放っていたのです。

その疑問が、おそらく解決しました。あのとき、おばさんと○○ちゃんは、家裁調査官と面接してきたんだな。そして思いました、僕も将来、家裁調査官のお世話にならないよう、4歳娘&2歳息子を、導かねばな~と。

チルドレン (講談社文庫)

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